地味女と優しい王子の共通点






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ごはんも出来上がり、私と芙夏くんで食卓に並べるのを手伝う。

今日のご飯は私の大好きハンバーグ!



お父さんの意味のわからない機嫌も治って今はご機嫌にソファに座ってテレビをみている。




「あなた、ご飯ができましたよ」




「おー」




お母さんが声を掛けるとお父さんもテレビを消して、いつもの席に着く。




いつの間にか当たり前になっていた席順。
私の前にお母さん。その隣にお父さん。



小さい時、
初めは私1人だった。

お母さんは仕事、父親のあいつは帰ってこなくて1人で四人掛けのテーブルに座って食べていたご飯。




そして、父親と離婚したお母さんは2人きりの時間を作ってくれるようになって、2人で食卓を囲むようになった。

でもやっぱり四人掛けのテーブルは2人には広すぎた。




そんなお母さんが再婚して、たまにしか帰ってこれないけど、私にお父さんができて、三人で囲めるようになった食卓。

お母さんも私も倍笑えるようになった。




そして今、たまたまではあるけれど、芙夏くんが来て、四人掛けのテーブルに四人が座っている。
当たり前のことなのかもしれないけれど、小さい頃の私からしたら想像できなかった。