「帰るか………」
窓から見える外の景色。
夕日がほぼ沈み切って、薄暗かった。
「そうですね……」
前に夕日に感動していた薗花だったが、沈み切っている夕日には何も感じないのだろう。
一階まで降りるともうすでに外は暗くなっていた。
俺は薗花を家まで送ることにした。
薗花は頑として譲ってくれなかったけど。
俺が夜道を歩いて帰る方が危ないって。
今となれば眼鏡をとってスーパー美少女になっている薗花の方が危ないっつーの!
そんな薗花を1人で帰らせれるはずもなく、薗花家到着。
薗花の家は、そこそこ大きくて、金持ちと言われても納得のいく家だった。
「あ、芙夏くん……ご飯食べていく?」
薗花家についていきなり言われたのがこの言葉だった。