「ふ……なつくん?」
薗花は俺に解放された後、俺が立っている後ろに立っていたらしい。
不思議そうな顔で俺を見上げていた。
「バイトは……終わったの?」
いつもは放課後はすぐバイトにいってた薗花が今ここにいることにびっくりしていた。
ホームルームが終わるとすぐに出ていってバイト先に向かっていたはずだったから。
「うん……私なんかよりちゃんとしたメイドさんが見つかったみたい。
もともとそういう約束だったから…。」
「もう……会わない?」
「へっ⁇」
俺の質問に素っ頓狂な声を上げる薗花。
可愛い……。
「だ……誰に⁇」

