「やっ!」
そうして俺は、薗花と俺の位置を反対にした。
俺が上で薗花が下。
俺が薗花に馬乗りしてる状態。
「やだっ芙夏君っ//
普通に恥ずかしいからっ…//」
位置が変わってもやっぱり恥ずかしいのは変わらないらしい。
そう言って自分の手で顔を隠す薗花は可愛らしい。
耳まで真っ赤で、顔も赤いんだろうなとすぐわかる。
こうやって薗花をいじめてからかうのが楽しい。
いつまでもこの時間が続けばいいのにと勝手に思っている。
今にも溢れ出そうなこの気持ち。
この気持ち?
この気持ちってなんだろう……。
これが……''好き''ってことなのか…?
「っ………//」
バタン‼︎
「芙夏……くん?」
薗花に馬乗りしていた俺は勢いよく立ち上がった。
意識してしまったからだ。
初めて薗花を女としてみてしまったから…。
いや、初めてじゃないのかもしれない。
もしかしたら初めて会ったあの日から俺は………。

