「芙夏君……?」




俺は薗花が話している途中に腕を引っ張った。

だから今は俺が下、薗花が上で、ソファに寝転んで俺が抱きしめてる状態。




「ふっ芙夏君⁇
ど………どうしたの…?」





薗花は気が動転してるけど、俺は嫌だった。
俺はあの課題研究は、2人の合作だって思ってる。

だからあの賞は2人でもらわなきゃ意味がないんだよ。


取り消しなんてさせねぇ……。




「取り消しなんてさせねぇよ…」




「えっ………」





「俺がお前との合作で終わらせたかったんだよ。
どんなに忙しくても手伝ってくれるお前に俺は感謝してたんだよ。」





マジで俺らしくない。
人に感謝するとかいつぶり?




「………うん……。
こちらこそありがとう……芙夏君。」





は?
俺が感謝されることってある?
賞状のことか??そんなに嬉しかったのか?