「どうぞ、座りなさい。」
入ったらすぐ真っ正面に、机とそれを囲むソファーがあって、一番奥に社長さんが座るであろう、デスクがあった。
まぁ、さすが社長室って感じ。
茶色でというか、木の色で統一された部屋は高級感が溢れている。
私は社長さんに指さされたソファーに座る。
「話と言うのは他でもない。
君のことについてだ」
「私のこと………」
私何かしたっけ?
なんか悪いことしたからもうクビ、みたいな?
そんなの困る!
お父さんの娘として来ているのに……。
「私……何かいけないことをしてしったでしょうか……」
不安すぎて聞いてしまった私の一言に笑う社長さん。
「違うよ違うよ!
むしろ感謝しかしていないさ」
笑って話す社長さんに嘘は見れない。