「薗花は隙がありすぎなんだよ。
だからこんなにあと付けられるんだよ。
心配すぎて耐えれないんだけど」
芙夏君は悔しそうに言ってるけど、私には何ことかさっぱりわからない。
「少し我慢しろよ……」
そう言う芙夏君は立ち上がって私の後ろに回った。
一体なにをするんだろう⁇
すると、
「んっ、やだっ芙夏君っ……」
チクッ
紫苑様にされた痛みと同じ痛みが首のうなじからする。
チクッ
私はこれに弱いんだろうか、体の力が抜けていく。
「ごめんな、嫌がることして。
俺、短気なんだ。許してね」
誰にいっているのかよくわからない芙夏君の言葉に反応できない。
そして、芙夏君は自分の席に戻った。
「薗花は好きな人とかいないの?」
いきなりすぎる単刀直入な質問。

