地味女と優しい王子の共通点





私の話なんて無視して躊躇なく絆創膏を外す芙夏君。
思わず目を閉じてしまう。




「……またやられたんだ?」




紫苑様のことを言っているんだろう。




「もうされるなって言ったのになー」




芙夏君の言い方がだんだんと意地悪になって来る。




「だっ……だってっ………」




「されて喜んでたんだ?」




「なっ‼︎そんなわけないじゃない!」




「どうだか……」



全然私の話を信じてくれない芙夏君。
もうこの際なんでもいいや。

なんて思ってたら…




「やっちょっ‼︎芙夏君‼︎」




いきなり伸びてきた芙夏君の手は私の胸元のリボンを外し、
ブラウスのボタンを三つほど外した。




「やられすぎだろ……」




さすがの芙夏君も苦笑い。
うん、確かに昨日は少し前より多かった。