「あ、そ。
いーじゃない、お金持ちの嫁」




「かっ、勝手なこと言わないでよ!
てか紫苑様が私のこと好きなわけないじゃん!

意地悪しかしてこないのに……」




昨日だってスカートめくられて、抱きつかれて、嫌なことしかされないもん!




「わかってないな、珠実は。
マァ鈍感だもんな」




「なんて?」




心愛がボソボソ言うものだから聞き取れない




「なんでもないわよ、」





そうすると、授業の開始を示すチャイムがなった。




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昼休み






「あれ、珠実どっかいくのー?」




「うん、課題研究のお手伝い…」




お昼休みの始まるチャイムが鳴った瞬間席を立った私に声をかけた心愛。

芙夏君に全部任してしまった私は罪悪感ばかりで…。


何か力になりたいと思っている。