「まぁ、次あった時は声をかけてね?
じゃぁ僕は帰るよ、父さんはどこかな?」
「あっ、はい、先ほどのお部屋にいらっしゃいます…」
「そうか、じゃぁ迎えにいくよ、
ではここでさようなら」
「さようなら………」
圭馬様は私に別れを告げて、お父様のいるお部屋に行かれた。
そして数分後、杉浦家の方々は帰られたのだった。
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「たーまみ?」
「ひゃぁ!」
片付けもひと段落して、着替えの部屋に戻ろうとして廊下を歩いていると、後ろから抱きつかれた。
「しっ…紫苑様……」
「お疲れ珠実。
なに相手の男にデレデレしてたの?
似合わない」
「なっ、してません!」
圭馬様のことを言っているんだろうけどデレデレなんて全くしてない!
「どーだか、珠実は俺に従ってたらいーんだよ
……へー今日はピンク?」

