「…………………へ?」
え、お嬢様は圭馬様にふられないために私に相談して来たんだよね?
それでお料理を作って見直してもらおうって……。
えっ?
「私には圭馬様に合うご飯は今のままでは作れない。
そんな嘘つきの私と付き合ってもらうなんて私ができない。」
「お嬢様………」
お嬢様の決意はかたいようだ。
「今度こそ私一人で料理を作って食べてもらって、振られたことを後悔してもらうの!」
こんなイキイキしてるお嬢様は初めて見たかもしれない。
こんな顔にできる圭馬様はやっぱりすごいんだな。
「あ、あとね、圭馬様が珠実のことを呼んでいたわ。
お庭のテラスで待ってなさるから、早くいきなさい」
「あ、はい」
圭馬様が私に話しってなんだろう……。

