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瀬良田さんに送ってもらって家に帰った次の日。
今日は土曜日だから、午前だけある授業を受け、昼から街詰家でお仕えして、その後は、杉浦家に行って料理の研究をする。
という、なんともハードなスケジュールを送った後、また今日も瀬良田さんに家まで送ってもらっているのだった。
「君、本当に何者なんだい?」
私は昨日と今日のハードなスケジュールに疲れ切っていて、一言も話さず帰り道を二人で歩いていたところ、
ずっと喋っていなかった瀬良田さんが急に口を開いた。
「な、何者?ですか?
ど……どういう………」
いきなりされた質問、そして、わけの分からない質問に動揺が隠せない。
「あの圭馬が…料理を食べるなんて…」
そう、今日は嬉しいことに、私が作ったほとんどの料理を圭馬様は食べてくださった。
「ただシェフの方々の動きを観察していただけですよ?」
これは本当のこと。
絶妙なタイミングすぎてわからないから、アバウトに作って、それを何度も修正しただけ。
「君には本当に驚かされるよ…」

