地味女と優しい王子の共通点





バカにしてるのだろうか?
何でそんなに何度も聞かれないといけないの?



「本当ですが……」



「あ、俺、2年なんだ‼︎
薗花さんは1年生?」



「はい」



私の先輩なんだ‼︎



「じゃぁ圭馬と同じ学園なんだね」



「……え、圭馬様も咲愛羅学園なのですか⁉︎」



「………え?君……知らないの?」



「何をですか?」



瀬良田さんの目が大きく見開かれている。
反応がいちいち大きな人だ。
でも、知らないものは知らないんだからしょうがない。



「本当に知らないみたいだね。
圭馬目当てで咲愛羅学園に入るって子もいるっていうのに。」



「そんな子がいるんですか?」



「あぁ、圭馬はかっこいいからねー」


かっこいい……か。

まぁ確かに、さっきも圭馬様の食べた時の様子を見たくて、一方的に見たけど、うん。かっこよかったかな。
私にはそういうのよくわからないけどね。



「俺も意外と有名なんだけど、知らないかな?」



「はい…すみせん」



そう言うと、瀬良田さんはショボンとした。

そんなに有名⁇
私、本当に知らないんだけど。



「もっと広い世界を見なくちゃねー‼︎
君も僕も。
ってことで、薗花さんの家はどこだい?」



「ふぇっ⁉︎私の家?」



「当たり前でしょ、もうこんな夜なのに一人では帰らせれないよ」