「この際、授業サボって作っちゃえ☆」
「ほ、本当にいいのか?」
「それはお互い様でしょ♪
芙夏君がサボってまで作るくらいの意気込みなら、私もそれくらいやらないとね‼︎」
ん?
いや、別に俺は…サボるぐらい頑張って課題研究仕上げよう!
っていうつもりではないんだけど…。
ただ薗花と少しでも長くいたいだけ。
これが本音だけど、さすがに口には出せない。
薗花は勘違いをしてるが…ま、いいか。
「さ、早くやろう‼︎」
そうして、元々やっていた作業に戻り、
一時間、集中し続けたのだった。
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「あ、蒼要。
久々だったな、お前がサボるの。
最近全然サボってなかったじゃん」
教室に戻るなり、圭馬に言われる。
やっぱり圭馬はわかってたようだ。
俺が最近サボってないことを。
「何々ー?
なんか、顔が柔らかいですよー?蒼要君♪」
絶対にこいつは楽しんでる。
昼休み、早く出て行ったことも知ってる。薗花から手伝うと言い出したことも知ってる。
サボったときに薗花と二人きりだったことも圭馬はわかっているんだろう。

