恋なんてしたことない。
自分で言うのもあれだが、俺はモテる。
でも付き合ったことなんで一度もないし、淡い恋心なんて抱いたことすらない。
でも今の俺はなんだ?
この気持ちが…恋なのか?
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それからは普通に接した。
今まで通り。
薗花の作った文章と俺のを見比べて書き直すという作業を、2人して集中して行うと、時間が経つのは早いもので、もう次の授業の始まる10分前だった。
相変わらず、鈍感な薗花はそのことに気づいてないようだった。
「芙夏君?
ぼーっとしてるけど…変なところあった?」
「あ……もうそろそろ教室に戻らないと次の授業に間に合わないなーって…」
そう言うと、薗花は自分の携帯を開いた。
そして、かなり驚いている。
「はっ早いね‼︎
意外と集中してたんだねー…
これの続きは明日でいっか♪
じゃぁ今日は終わり…」
ガシッ
「キャァッ!」

