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薗花 珠実
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件名:
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課題研究を一人で やらせてしまうことになってしまって、本当にごめんなさい。
お詫びといってはなんなんですが、
昼休みだけでもお手伝いしてもよろしいですか?
少しでもお力になりたいです。
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俺がこのメールを薗花から受け取ったのは朝。
俺が了解の返信をしたのもそのすぐ後だった。
正直、かなり嬉しかった。
まさか薗花から手伝いたいって言って来てくれるとは全く思ってなかったから。
優しい奴なんだな…
と考えながら、待ち合わせ場所。
俺たちが初めて出会った図書館の6階だ。
ガラッ
薗花はまだいなかった。
まぁ、俺はチャイムが鳴った瞬間に教室を飛び出してきたからな。
早く来すぎた…。
最近は特に理由はないが、この図書館でサボっていない。
きちんと授業に出ている。
本当に理由はないんだけど。
ガラっ
色々考えていると、薗花が来たようだ…
相変わらずの眼鏡、三つ編み、膝したスカートで。
「おっ……遅くなってすみませんっ」
いや、俺が早く来すぎただけなんだけど。
「俺も今来たから」
これは嘘だったけど、薗花はその言葉でホッとしたようだった。