「ふぅーん…」



あ、紫苑様の顔が落ち着いた顔になった。
そろそろ解放されないかな…。




「じゃぁ印付けといてやるな！」




「ふぇっ⁇」



印って何の印？


そんな事を考えていると、紫苑様の顔がだんだんと私に近づいてきて、

大きく服の開いた、私の胸元に紫苑様の口が…。



「っ…」



くっ、くすぐったいよぉ！
紫苑様の唇が私の皮膚に吸い付くようにくっついていて、
今までに感じた事のない、変な感じがする！


やだやだやだやだ！



「紫苑さま……」



くすぐったくて、上手く話せないし！




チクッ
「っ！」




いきなりチクっとして、びっくりしてしまった。

恥ずかしいよぉ‼︎



すると、紫苑様の顔が次第に離れて、また向き合う形になった。




「あの……何をしたんですか？」



「…止まらなくなりそう…」



「は？」



今のは絶対私への返答じゃないよね？
うん、絶対違うよね？

何が止まらないの？
さっきから紫苑様の言ってることがわからない！