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あの後、お嬢様を呼びに行き、
二人のお食事を見た後、

洗い物を終わらせ、洗濯物をたたみ、お二人の使われる場所を掃除したら私の仕事は終わりだった。



そして今は、すべての事を終わらせて、紫苑様のお部屋の前にいます。




コンコン



「紫苑様…薗花ですが……」




「入れ」




ガチャ



入ると、紫苑様は中央にあるソファーに座っていた。
多分、携帯を触っていたみたい。
机の上に置いてある。




「御用ってなんでしょうか?」



「おいで」




何なんだろう?



なぜ部屋に呼ばれたのかわからず、紫苑様に手招きされるがまま、紫苑様と机を挟んで向かい合った。
紫苑様は相変わらず座っていらっしゃるけど。




「座れ、俺の隣に」



「はぁ…」




訳がわからない。
部屋に来るなり、紫苑様と同じ椅子に座るなんて、やってもいい行為なの?
私の考えすぎなのかな…。




グイっ
「キャッ‼︎」


バタン




え、え?
何が起こったの?



横に座ろうとするなり、いきなり私は紫苑様に腕を引っ張られ、ソファーに押し倒された。
つまり、私がソファーに仰向けに寝転がって、紫苑様に馬乗りされてる状態。



なになになに!?
何が始まるの!?