地味女と優しい王子の共通点





「学校の奴らは喜ぶのにな」



普通に喋る紫苑様。



ヨロコブ?

スカートをめくられて?

意味わかんない‼




「お前、変わってるな。


俺は白も好きだぞ。」




白っていうのは私の下着の事ね…。
ってか、紫苑様の好みなんか聞いてない‼




「ダメですよ!こんなこと。

学校でもしてはいけません!



立派な罪ある行為ですからね⁇」





「へぇー……じゃぁお前だけにするよ」




「ふぇっ?」



いきなりの言葉に驚く。


オマエダケ?


私の事ですか!?




「だっ、だめです!
そんな事ダメですよ‼」




「いーだろ、減るもんじゃねーんだし、しかも、メイドのくせに生意気。
俺に従え、バーカ。」




どっちが生意気だ!
と言いたくなるけど言えない。


何なの!?
見た目は大人だけど、考えてる事がガキ過ぎる‼




「お前は俺のおもちゃな……」




意味ありげな顔でそう言われる。



何なの何なの何なの!?




ギーーーっ…




「あっ!」



門の開閉する音がする。
お嬢様が帰ってきたんだ‼
迎えに行かないと‼




「今のところは失礼します。」




「おいっ、ちょっとまてよ!」



二人の命令は絶対に聞かないといけないけど、これだけは無視。



そして、止まらずに、紫苑様の部屋を出た。