「わかったよ、お母さん‼‼」
このまま、喋らせておくと、話が終わりそうにないやと思い、お母さんの話を止めた。
「お母さんは過保護なんだか、心配性なんだか」
お父さんが笑いながら言う。
「だって、迷惑はかけられないじゃない…この子はただでさえ鈍臭いから心配で心配で……」
「黙って聞いてれば、言いたい事言っちゃって!
私大丈夫だよ?
ご飯も作れるし、家事ならなんでもする。
英語もちゃんと話す。」
「そうね…ごめんなさい。
頑張ってね、珠実」
「うん。」
最後はそう、笑顔でしめてくれたんだ。
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「えぇっ!?バイト!?しかも、メイド!?」
お父さんが帰って来てくれた日の次の日、私は学校で心愛に昨日の家での出来事を話した。
もちろん、私のバイトのこともね?
「しかも、金持ちの家……
時給は!?」
「そっ、そういうのじゃないよ‼
お手伝いに行くだけだもん。
お金は多分でないよ」
「えぇっ!?それは損してるわよ‼」

