「即答だな」



なんて言って笑ってる圭馬。
腹を抱えて笑う勢い。


バカにしすぎてる。




「何その子、面白いな、そんなに顔に出てるんだ?」



図書館での事は言ってないから、圭馬にとったら、相手が俺に好意がないのか?って事に、俺が即答したら、
見てわかるくらい、俺のことが嫌いって相手の顔に出ていたんだ、としか考えられないんだろう。



「そういう意味じゃねぇけど、…」



「そうなんだ?」



笑を我慢しながら話す圭馬。
一発殴りたくなってくる。




「なぁ、蒼要って本当に好きじゃないのか?」



今度は俺かよ。




「……気になってはいるけど、好きって感情ではない気がするんだよな」




「………まぁ、好きって感情って、よくわからないからな…」



笑っていた圭馬の表情は真剣な顔になった。




「まぁ、ちょっとずつでいーんじゃね?
いきなり好きっていうのも変な話だし。
っていうかさ、メールの内容は何だったんだ?」




あ、そういえば、メールが来たことに嬉しすぎて、内容を見ていなかった。


圭馬が俺の心を悟ったのか、バカな奴、といったような目で見てくる。




「えっと…………は?」