「あ、そういえばさ、蒼要の話って?」




「あー、……なんか話す気も失せたんだけどな……」




圭馬のあんなリアルな話を聞いた後に、俺の嬉しかった話なんて、しにくいし、話したくない。




「遠慮すんなよ(笑)
気なんて使わなくていいんだぞ?
今は気持ちも朗らかになったし」




「じゃぁ昼休みな、もうすぐ授業始まるし……」




「そか、」




そう思って、時計をみた時に、チャイムは鳴り、一時間目が始まった。







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昼休み






「そういえば、蒼要、課題研究選ばれたんだよな⁇」



「あぁ、昨日ちょうど理科室に呼ばれたところ」



昼休みに入り、俺たちは食堂でご飯を食べていた。
周りは少しガヤガヤしていてうるさい。




「あ、で話って?昼休みって言ったよな?」



俺の浮かれた話のことだろう。




「あぁ…実はさ、」




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「………………えぇっ!?マジかよ‼
そんなのもう運命以外の何物でもねーじゃん!!!!!!」



俺は、昨日の事を話した。
さすがに図書館で色々していた事は言わなかったけど。
課題研究に薗花も選ばれて、一緒にする事になったと。
そして、薗花のメアドもゲットしたのだ。




「すげぇじゃん……名前もわかったのか?」



「言ってなかったっけ⁇薗花だよ。四組って言ってた」




「聞かなければ良かった。名前聞いても知らないし。四組の子とか特に知らないよ。」



全く興味がない。
といった風に話してくる圭馬。
俺、圭馬に薗花が実は超美人だったってこと言ったっけ?
でもこれは言わない方がいいのか⁇



「それだけ?」




「あ、うん。」