街詰の宝石と圭馬の家のアクセサリー……。
どちらの会社にとっても、パートナーとしては不足はないってことか。




「しかもさ、俺、街詰の令嬢に案外気に入られてるらしくって………。
街詰の方が父さんの会社より身分的にも上だから……結婚を断るのも無理かもしれないんだよな……」




「最悪じゃねーか………」




「令嬢か……。
俺、令嬢って、誰でも苦手なんだよな……。
お嬢様面してさ、私が1番♪
って思ってるとことか無理。」




「街詰の令嬢って美人だったよな?」




「美人っつうか、可愛い部類に入るだけだろ⁇
しかも、自分が1番可愛いと思ってるからあの人嫌いなんだよね。」




「俺も無理。」




「蒼要は媚びうる女子が嫌いだもんな」




俺と圭馬は昔から媚を売ってくる女子は嫌いで、避けていた。




「まぁな。」




「とりあえず、俺、頑張ってみるよ。」




「何を?」




「要するに、相手に俺とはやっぱり結婚したくないと思わせればいいんだろ?」




「まぁ……そーだけど…」




何だか圭馬の目は輝いている。




「よし、これはないだろ……って態度をいっぱいとってやる。」




「そんなんで怒られないのか?」




「大丈夫だろ♪
大胆には絶対しないからさ‼」




「心配だわ」



圭馬は自信ありげな顔をしているが、これから将来も関わってくる。

頑張れ、圭馬。