地味女と優しい王子の共通点






俺…本当におかしい……。


課題研究だって、あんな面倒くさいもの、相手にやらせればいいし、まして、今までの俺なら、女子と一緒に作業するなんて…
それも、自分から提案するなんて……考えられなかった。




俺……どうしたんだ?




さっきから……薗花のことしか考えてない……







そして、今、現実に引き戻された。
俺、まだ薗花を抱きしめたままだった…。



なんて話しかけたらいいんだ?




それにしても……小さい。

身長も小さいんだけどさ、全体的なサイズが…小さい。



ご飯食べてるのか?
過去が辛すぎて食べれてないみたいな?

肩幅も狭いし。
体重も見た目より軽そうだな。




って、マジで何考えてんの?



涙も拭いてやればいいものを、俺は……口づけした……。


やば、何してんの、俺。



恥ずかしすぎて…顔見せれねぇ…
絶対今顔赤い……。



「芙夏君………」




「はっ、はいぃっ‼」



いきなり名前を呼ばれ、戸惑う俺。
ダサすぎる。