どっちが本当の芙夏君なのかわからないけど、今、目の前にいる芙夏君の方が、素直に見える。
「………眼鏡…外せよ…自分だけ隠してるとか…ずりぃ…」
頬が少し赤みを帯びている芙夏君。
暑いのかな⁇
何でもいいけど。
「聞いてる?」
えーと、何て言われたっけ?
あ、眼鏡を外せよ……か、
昔を思い出してしまう私の傷…
眼鏡を外すと汚い私が現れる。
そして、純平の事も思いだしちゃう。
そう思っていると、芙夏君の手が伸びてきて、
私の眼鏡を、取った。
「やっとお前の顔が見れた…」
「……見ないでっ‼!!‼」
私はそう言って、椅子から立ち、椅子に座る芙夏君に背を向け、顔を隠した。
見られたくない…傷に気づかれたくないし……怖いよ…。
自然と体が震えてくる。
怖い………。
あの日の記憶が蘇る…
"穢れた女"
ギュッ
いきなり、私は後ろから抱きしめられた。
芙夏君に……。

