何!?
人によって話し方を変えてるって事⁇

器用な人。
そんなこと私にはできなきや。
いつか絶対ボロが出る。
まぁ、芙夏君は上手く使いこなせてるんだろうに…。




そして、先生が話を続ける。

「今日呼んだのはな、他でもないんだが、課題研究の事だ。
2人とも、じつは"太陽と月"について調べてるんだよ。
2人が同じ内容を発表するのもいいんだが、やっぱり1人に絞った方がもっとインパクトを与えられると思うんだよ」




なるほど、課題研究の内容が一緒だから、なんとかならないかって?
どうしたらいいんだろ……?



「同じ内容で、2人も課題研究の発表で選ばれるなんてな。
すごい事なんだぞ⁇」




「先生。」



「何だ?芙夏⁇」



「発表を2人で行ってはいけませんか⁇」



芙夏君からの新たな提案だった。




「2人で⁇」




「はい。合作にするんですよ。
そうしたらどちらにとってもフェアですよね?」




「確かに……」




「合作にするという事は、もう一度時間をかけて作り直すという事。
だから他に発表する人との仕事量は同じなはずです。」




私達は調べる事は他の発表者よりも楽になる。
その分、構成は考えにくくなるという事。




「どうでしょうか?」




「そうだな……」




先生も芙夏君におされてる。