なんて、思っていると、理科準備室の前に到着。


理科準備室も別館にあるから、本館の私達の教室からは遠いんだよね…。



コンコン

「失礼します。一年四組薗花です」



ノックをして中に入ったものの、誰もいなかった。


せっかく、時間通りにきたのに……
まぁいいや。



立っていて、先生が入ってきて目が合うのも嫌だったから、ドアのすぐ隣にある、ソファーに腰掛けた。




はぁー、ソファーは柔らかくていいよねー♪
授業中の椅子は硬いもの。
こんなにふわふわだったら……寝ちゃいそう…。


……ダメダメダメ!!!!
寝て、いい事なんて絶対ないんだから!


もぉ……早く先生…来て欲しい……




そんな事を考えていると、外から声がして来た。
近づいて来てる。
やっと来たか……先生、3分の遅刻ですね。




ガラッ



「おっ、薗花、もういたのか、遅れて悪かったな。」




「いえ」



先生の言葉に最小限の言葉で受け答えした。



「さっ入りなさい、芙夏」




………は?
先生、今なんとおっしゃいましたか?
芙夏って……芙夏蒼要⁇




すると、1人の男子生徒が理科準備室に入って来た。