そして、日は過ぎて行き、高校にも心愛と私は見事合格。
三人で受かろうねって約束した日の事を忘れてはいなかった。
だから、合格発表の時、自分が受かったかよりも、もしかしたら純平がいるんじゃないのか?という思いの方が強かった。
結局、見つからなかったんだけど。
中学を卒業し、高校が始まるまでの春休み、私は決心をした。
高校は自分を隠して生活しようと。
私の右目の目尻に傷がある。
女の顔に傷があってはいけない。
純平から言われた言葉をまだ引きずっていた。
また誰かにそう言われると、純平と重ねてしまって、また言われた日の事を思い出すのが嫌だった。
だから分厚い眼鏡をかけて、目元が見えないようにした。
そして地味子を偽ることを決心したのだ。
髪の色も正直、変えたかった。
でも、父親から唯一受け継いだという証を捨てたくなかった。
父親の事は嫌いだったけど、どこかで繋がりを持っていたかったんだ。
そして、今に至った。

