「わかってるに決まってんだろ?
頭の回転が遅いよ、心愛は」
「純平……どこまでが……嘘だったの…?
私を好きだって言ってくれたことも…嘘……なの?」
聞きたくない…でも…今、目を背けたら…後悔する……。
「嘘だって言ってんだろ?
お前は俺の欲求を満たすためのただの道具に過ぎなかっただけだっての」
「純平………言っていい事と悪い事があるの…わかってる⁇」
心愛の堪忍袋はもう切れているようだ。
今にも殴りかかりそうな勢い。
「ひつこいって、俺ははじめから、珠実の家の事情なんて知ったこっちゃねーよ。
ただ、欲望を満たすために、どんな理由でもいいから付き合っただけ。
まず俺な、顔に傷がある奴、本気で無理なんだよな。
女は綺麗な肌の方がいいんだよ…」
「……っ……」
私は限界だった。
涙なんかとうの昔から流れている。
立っているのも限界になってきた。
「全部…真面目に言ってるのよね⁇」
心愛が話す。
「あぁ、まだわかんない?」
「珠実と……別れて」
私は別れたくなんかないよ…
純平の事が好きなんだもん……。

