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12月はもう高校受験の季節。
私もいく高校が決まって、受験にそなえていた。


そして、その高校は心愛と純平も一緒に通う予定だ。
だから入試は絶対受かりたい。






今は担任に職員室に呼ばれて、進路相談を受けていた。
それが終わって、鞄を取りに教室に戻ってきたところだった。




扉を開けようとした時。





「なー、純平。やっぱ、薗花とやるのは気持ちいいのか?」



男子のふざけてからかっている声がする。




「あー、まーな」




純平が適当に答えている。
え、気持ちいいって……。え?




「何だよ、ノリ悪っ(笑)
だって、あんなスタイルのいい彼女いてさ、抱いても何も思わないとかなくね?」




私は足が動かなくなった。
何で……そんな話してるの?
今時、そういう話題は普通なの⁇



そんな事を考えていると、後ろから肩を叩かれた。




「珠実⁇こんな所で突っ立って、何してるの⁇
入らないの⁇」




心愛が優しく微笑みかけてくれる。
でも私はそんな事考えられなくて。



教室内の会話に耳を傾ける。




「薗花可愛いよなー。性格もいいだろ?
もー、皆のマドンナだし。
でもそれを独り占めできる純平はズルいね〜」




「それが彼氏の特権だろ⁇」



「おっ、純平乗ってきたねー♪」




純平を含めて五人くらいの男子で話しているようだ。
何…彼氏の特権って……





「やりたい放題でいーよなー、俺にもやらせてくれよ♪親友の特権♪」




「いいけど、…あいつ、穢れてるぜ⁇」





純平の声が頭に響く。
"いいけど"
"穢れてるぜ⁇"



いいの?私が他の人と…寝るのは…。
何それ……え、聞きたくないよ……。




「は?何言ってんの純平……」



「いいのかよ…?」



「まず穢れてるって何….」




他の男子が口々に聞く。
声のトーンからして苦笑いしているようだった。