「右目の目尻の傷…何でできた⁇
顔は殴らないんじゃ……」
「私が倒れて……タンスにぶつけたの…
こんな所に傷作っちゃってバカみたい…。」
「バカじゃない…」
そう言うと、純平は私の右目の目尻にある傷口に優しくキスをした。
「父親に……キスはされた⁇」
純平が申し訳なさそうに言ってくる。
「されてないよ…純平が……初めて…//」
自分で言っといて恥ずかしくなったが、そんな事を考える暇もなく、純平に唇を塞がれる。
「んんっ…」
「珠実………好きだ………」
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その日は午後から学校にいった。
純平とキスした後、学校へ行くためにお風呂に入って、支度をしていると、心愛がやってきて、純平にも応援されて、父親との事を全て言った。
心愛は驚いてたし、怒ってたし。
それ以上に、一緒に泣いてくれた。
気づけなくてごめんね、助けてあげられなくてごめんね。
って。
私にはそれだけでも十分気持ちが軽くなるのに。
そして、純平と付き合った事も伝えた。
まぁ、心愛は純平が私を好きだったことを知っていたみたいだったけど。
私って鈍いのかな……。
でも心愛はそれも、自分の事かのように喜んでくれた。
そんな事をしていたら、時間もすぎて学校ではお昼休みになっていた。

