地味女と優しい王子の共通点





「右目の目尻の傷…何でできた⁇
顔は殴らないんじゃ……」



「私が倒れて……タンスにぶつけたの…
こんな所に傷作っちゃってバカみたい…。」




「バカじゃない…」



そう言うと、純平は私の右目の目尻にある傷口に優しくキスをした。





「父親に……キスはされた⁇」



純平が申し訳なさそうに言ってくる。




「されてないよ…純平が……初めて…//」



自分で言っといて恥ずかしくなったが、そんな事を考える暇もなく、純平に唇を塞がれる。



「んんっ…」




「珠実………好きだ………」






****************


その日は午後から学校にいった。

純平とキスした後、学校へ行くためにお風呂に入って、支度をしていると、心愛がやってきて、純平にも応援されて、父親との事を全て言った。

心愛は驚いてたし、怒ってたし。
それ以上に、一緒に泣いてくれた。
気づけなくてごめんね、助けてあげられなくてごめんね。
って。
私にはそれだけでも十分気持ちが軽くなるのに。



そして、純平と付き合った事も伝えた。
まぁ、心愛は純平が私を好きだったことを知っていたみたいだったけど。

私って鈍いのかな……。


でも心愛はそれも、自分の事かのように喜んでくれた。



そんな事をしていたら、時間もすぎて学校ではお昼休みになっていた。