地味女と優しい王子の共通点





純平の心の温かさが、私を包み込んでくれてるみたいだ。




「純平ぇ……」




「ごめんな…気づいてやれなくて…」




「私がっ…悪いの……。
言えなかったから…
2人には言わなきゃいけなかったのに。」



「辛かったな……。
ん……珠実⁇」



「⁇」




「………お前…何でバスローブ…閉まってないし…誘ってんの?」




純平が苦笑いして言う。




「ちっちがっ……////」



あれっ…でも私…まだお風呂に入ってないよね⁇




私は…父親とやってはいけない事をしている。



私は…………ケガレテル。





「やだっ‼‼」
バンッ‼!!


そう思うと、純平を突き放してしまった。

私は…純平みたいな善良な人に抱きしめられちゃいけないんだ…私は汚い子だからっ。
ダメだ……許されないんだ……。




「珠実⁇
…………聞かないでおこうと思ったけど…珠実……もしかして……父親に………


犯されてるのか?」




「……」




何も言えなかった。
本当の事だもん。

さすがの純平でも、軽蔑しちゃうよね…。




すると、また純平が私を抱きしめた。



何で……⁇




「純平っ!離して!!!!
私は汚いの‼穢れてるの!!」




「穢れてなんてねーよ‼‼
珠実は珠実だ。
……俺の……俺の好きな珠実には変わりない……」




「じゅっ……純平!?」




「俺は…昔から、珠実が好きだよ」