「っおいっ、暴れるなよっ
わかったって。」
私が足をバタバタさせると、純平は諦めて下ろしてくれた。
助けてくれた事には感謝してるけど、抱き上げられた状態で喋り続けるのも恥ずかしいものだ。
「あっ、ヤバ、早く行こ⁇
あと10分もないわよ?」
「嘘ぉ⁉⁉」
心愛からのまさかのカミングアウトに私は驚きを隠せない。
「珠実がダラダラしてるからでしょー、走るよー、先行くね!!!!!!」
「ちょっまってよ心愛!!!!!!」
「俺も行くわ、」
「ぇ、っ、
待ってよぉぉぉぉ!!!!!!」
心愛は小学校の頃からずっと、市内にある陸上教室って所に通ってるから、体力もあるし足も速い。
純平なんてもってのほか、中学二年まで陸上部で走り続けた彼の足に敵う者はいない。
そんな2人は私を置いて、肩を並べて行ってしまった。
本当に意地悪。
これが私達のいつもの日常だ。

