そんな事を考えていると……。
「たぁまぁみぃぃぃぃぃぃぃ‼‼!!!!!!
起きなさぁぁい!!!!!!!!!!!!」
お母さんは相変わらず声が響きます。
仕方なく起きて、準備をしていると…
「珠実ーーーーーー!!!!!!!
行くよぉ!!!!!!!!!!!!」
次は心愛の高くて可愛い声が響きます。
もうこれが日課になりつつある。
私の準備が遅いんだけど。
「はいはぃ、待ってよぉ(汗)」
ドタバタドタバタ。
忘れ物がないか確認しながら階段を速足で下りて、靴を履いて玄関を出て、
玄関前の階段で……はい、見事につまづきました。
あーん、周りの景色がスローモーション流れて行くよー(汗)
このままいくと顔面から落ちる……
想像しただけで痛いよ……
あいにく、片手には体操服、もう片方にはお弁当を持っていた。
手放そうかな…でも今更無理だ……
心愛がバカ!!って大きな声で、焦ったように叫んでる。
もー、一年に何回転ぶんだろうか…そんな事を考えていて、もう無理だ、と思った瞬間、私の体は上向きに戻され、宙に浮いた。
「バカ珠実。
いつになったらそのドジは治るんだよ…」
「純平!!!!!!」

