「神崎さん、だっけ?
毎時間の休み時間、チャイムがなって、一分もたたないうちに保健室にやって来て、休み時間が終わるギリギリまであなたをみにくるのよ?」
「そう……でしたか……
あ、…今は、時間……」
「日本語ぐらいもうちょっとまともに話しなさい‼
今は…あと二分もすれば昼休みよ」
「……結構寝てたんですね…」
午前の授業…全部休んじゃったのか…。
「そうねぇ………。
あ、午後からの授業は受けられそう?
無理に受けろとは言わないけど。」
今は…他の事を考えておかないと身が持ちそうもなかった…。
「授業……出ます…」
「あら、真面目ね、じゃぁ担任の先生に伝えてくるわね?
もうすぐ、神崎さんも来るだろうし、気の合う二人で話した方があなたも楽でしょう?
もし午後もサボりそうだったら、私が話をつけといてあげるわ。
とりあえず、あなたは無理をしない事。
じゃぁね、」
きっと話が長くなるだろうと思って、気をつかって下さってるのだろう。
すごく、親切な人だ……。
そうすると、保健の先生は保健室を出て行った。
そして、授業の終わりを告げるチャイムがなった。

