「んんっ……」
窓からの日が、窓のレースを突き抜けて私に差す。
眩しいけど…暖かい光……。
私は布団の中にいるみたい。
あぁ……ここは保健室⁇
保健室のベッドはあんまり柔らかくなくて…寝心地はあまり良くはなかった。
何で、ここにいるんだろう………?
心愛と喋ってて……私は……私は……。
思い出せないや……。
今は何時なのだろう?
心愛と喋っていたのは、まだ一時間目も始まってない休み時間。
ずっと寝てたんだな……。
とりあえず起きようと、上半身を起き上がらせた瞬間、私の眠っていたベットを囲むカーテンが開いた。
「あら、起きたのね。」
大人びた顔、その割に歳は20代前半と感じられる綺麗で鮮明な白い肌。
黒縁のメガネをかけて、長い黒髪は後ろに一つに束ねている。
私はあまり保健室には来ないから、よくわからないけど………、
白衣を着ているから…保健室の先生なのだろう。

