◇◇◇ 「ちょっと西田。早く返しなさいよ。」 「やなこった!! 俺はこれを気に入ったんだもーん♪」 そう言って俺はベーっと舌を出す。 俺、西田遊野。 只今クラスメートの斎藤千尋のシャーペンを奪い中。 だって、なんか千尋には構いたくなるんだよなー。 だからシャーペン奪ってんの。 全く、困ったもんだよなー。千尋はいつも俺を困らせるんだよ。