家に帰り、誕生日に会う約束をしようと壱春に電話をかけた。 プルルル… プルルル… ガチャ… 「もしもし…」 「もしもし…イチ、誕生日何してる?」 「誕生日?仕事だけど…」 「そっか…」 「誕生日とかどうでもいい。あっ何もせんでいいよ」 「え……」 「俺そういうの苦手だし、プレゼントとかもいらんし何もせんで…」 「えっでも…」 「いや、まじで。何もしなくていいから」 もうプレゼント準備したよ… そこまで否定されると悲しくなる。