侍先生!

「姫条? 行くぞ!」


先生の声で我に返る。
先生は、私の顔をみたあと、すぐにそらした。


ううう。彼女呼べなんて言わなきゃ良かったかなぁ。


「海、今日は私の事はいいから、ちゃんと生徒さんにかまってあげなよ?」


彼女さんの言葉に、私は少し喜んでしまった。


「私は、海の先生姿見てるから」


やっぱ、大人は違うなぁ。心が広いってゆうか。


「そーか?」


先生はそう言って、明石焼きくんの所に行った。


…って!私の所じゃないのー!?


ムカッとした私は、その辺に落ちていた木の枝を掴んで振りかざした。


「光秀覚悟ぉぉ!!」


「いてっ!?」


先生の頭に木の枝がヒット!
先生はこちらを向いて、私を睨む。


「信長めぇ!!」


と、叫んで、チョップされた。