君がいれば

“ガチャ…パタン……”
と、ドアを開閉した音だけが虚しく響いた。



ハンドルを握る手を握ってた…小さな手。
温もりが残っていた。


しがみついたTシャツに残った…涙の雫。
跡が残ったままだ。



ドアの音がツーンと耳に残ったまま、
僕は目を向けると、僕の前を通って歩いていった。



戻ってきたときには、
どこまで行ったのか…僕の好きなカフェラテとチョコレートやココア。



何も言わず…目も合わせずにシートに座った。


目元に溜まった…涙のあと。


触れた。
涙をそっと拭った。