再生ゲーム・山田拓也のエンディング

 ――分っている……この言葉は男のわがままだ。


あの頃の俺は、人気の高い彼女を射止めて浮かれすぎていたんだ。周りなんて、これっぽちも見えていなかった――。


――すべての狙いは俺だったなんて……。



「うえっ!!!!」


「大丈夫拓也さん……私が力になるわ。しっかりして! 今、一番危険なのは綾ちゃんよ。

りんと貴方、私の名前を叫び、争ったそうね。気になった綾ちゃんは、調べて私に電話を掛けてきたの」


「……綾が?」