キケンな花嫁修行〜結婚相手が二人!?〜四ノ宮蓮編


「でも……お前が寝言で“蓮さん”って連呼するから、手を出せなくなったんだと。……ったく、危なっかしくて仕方がない」


くしゃりと前髪を掴んだ蓮さんは、私を睨みつつ、その顔は真っ赤に染まっていた。

そして、ゆっくりと足を進め私との距離を縮める。


「カンナ」

「は、はいっ」

「……もう二度と、俺から離れるな」


吸い込まれそうなほどに澄んだ蓮さんの瞳に見つめられ、私は金縛りにあったみたいに足が動かない。

かろうじて動く口が、彼に問いかける。


「……それ、って」

「昨日は色々ぐちゃぐちゃ言ったけどな……もし蘭がお前に手を出していたら、と考えると、それだけで頭に血が上るんだ。

俺はどうやら本気で……」


ふわり、蓮さんの手が私の頬に触れる。

そこから伝わる熱が、私への想いを物語っていた。



「――お前のことが、好きみたいだ」


「蓮、さん……」



また、泣き虫って言われちゃう……

でも涙が止まらない。

顔を隠そうとする私の両手を蓮さんが強引に取り去って、唇に素早くキスを落とした。