「才華、ごめん。」 「え?」 あたしから離れたハルがそう言う。 「才華、今日は俺楽しかった。 才華とデート出来てたのしかったし。 嬉しかった。」 そう言ってくれるハル。 「ハル。ありがとう、あたしもすっごく楽しかった。」 今日一番の笑顔で自分の気持ちが伝えられた。 さっき楽しかったと普通に言えなかったのは 晃と同じように聞いてきたハルが離れてしまうんじゃないかって 思ったから。 あたし。 ハルが好きだ……