という長い今後の方針と忠告と、

「それから、次の診察は様子見の期間も考えて、一週間後にします。もしなにかどうしても困ったことがあったら――」

彼女は、サラサラとメモ用紙に数字の羅列を書き連ねて、

「これ、私のケータイ番号です。精神科はある意味、割合暇なので、こちらへどうぞ」

渡された電話番号を受け取って、僕らは診察室から出た。

僕はこの時、少し苦笑してた。

昨日、真乃が現れた時に散々、姉貴姉貴と呼んでしまったのだ。

いまさら、きょうだいがどうとかいう話をなかったことになんて、できるだろうか。