ところで
小説という言葉を辞書で引いたことがありますか？

物語、という考えで大方正解です。

そこで私、より正確に知るため、辞書を引いてみました。

そこにあったのは、『人物や場面の一部を切り取った物語』とありました。……私の要約が入ってますので、ご注意を。

つまりこの物語も、榊原冬弥くんの人生、一部です。

その一部で、あの問題この問題、すべて解決するはずがないです。

だからこの物語は最初から、あの問題この問題をはらみつつ、冬弥くんの気持ちが伝わった時点で、終わりなのです。

もっとも、作者としては『第一巻の』という言葉を、つけたいところです。

さておき。
本作には多重人格というものを扱っていますが、フィクションです。ところどころで、きちんとした資料に基づいていたり、私のイメージであったりします。

なので、これは紅 憐の世界で言う、『多重人格』だと思ってください。