「っ、っは……」

「ぁ―――」

だけど、息の限界が来て、僕らは離れた。

ほんの十秒ちょっとかもしれない、一分あったかもしれない間で、僕らは全力疾走したみたいに息を乱してしまっていた。

「―――は、はは、は……」

と、真乃が小さく笑いを零し始める。

「ヤだ、なにこれ……ヤバいわ……」

「ほんと、マジで、ヤバいな……」

彼女の顔は信じられないくらい真っ赤で、たぶんきっと、ポーカーフェイスが苦手な僕の顔も、同じくらい真っ赤で、

「「ここ、最高」」

思わず言った感想が、ダブった。

もう笑うっきゃない。