「ふ~む、ずるい言い方かも知れんが、そんなもんお前が決めるしかねえぞ。結局、相手のほしいだろうってもんを自分で考えて贈るってとこに意味があんだろが。それじゃあ、わざわざ他人に相談ってのも妙な話だ」
「いや、まあ、そりゃそうなんだろうけど」
そこを言っちゃあどうしようもない気が……。
真乃が好きなものは、リンゴジュース。これくらいしか知らないし、かといって、女はみんなアクセサリー系が好きだろうと狙いをつけたところで―――
指輪は意味合い的に重そうだし、ネックレスは姉貴のほうがあんまり好きじゃないし、ブレスレットとかはなおさら……ちょっと邪魔よね、ああいうの……と言っているのさえ聞いたことがある―――
根本的な問題として、そんな高いものを買えるほど、僕に割り当たる小遣いはない。
ウチはほんとに、生活しているだけでいっぱいだ(夏輝には、少ないながらの小遣いが配当されているけど)。
「いや、まあ、そりゃそうなんだろうけど」
そこを言っちゃあどうしようもない気が……。
真乃が好きなものは、リンゴジュース。これくらいしか知らないし、かといって、女はみんなアクセサリー系が好きだろうと狙いをつけたところで―――
指輪は意味合い的に重そうだし、ネックレスは姉貴のほうがあんまり好きじゃないし、ブレスレットとかはなおさら……ちょっと邪魔よね、ああいうの……と言っているのさえ聞いたことがある―――
根本的な問題として、そんな高いものを買えるほど、僕に割り当たる小遣いはない。
ウチはほんとに、生活しているだけでいっぱいだ(夏輝には、少ないながらの小遣いが配当されているけど)。

