オレンジ色にして

僕は、どっかりとたたみにあぐらを掻きつつ訊いた。

「デンさんを、ひとりの男と見込んで聞くけど」

「おう?」

「女に、好きだって気持ちをそれとなく伝えるためにプレゼントするには、なにがいいと思う?」

なぜか、デンさんが、固まった。




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風の中で、真乃が、固まった。

「……」

「……」

沈黙が降りて、風も、やんだ。

そして、

「じょっ、冗談……っ、言わないでよ」

「冗談なもんか」

これも、姉貴じゃ絶対に見せない、姉貴みたいに俯いてしまうんじゃない、ほのかに赤い顔をしっかりと目に焼きつけながら、僕は歩み寄った。強気な表情の癖に、赤い。

とてもかわいく見えた。

「俺は本気だし、正気だ。―――だから真乃、答えろよ」

「えっ」

それから、我ながら卑怯だと思う一言を、放った。

「俺は、俺の悩みを話したぞ。こたえろよ、真乃」



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