それから、僕と夏輝が学校に行っている間の姉貴の世話は、デンさんが代わりにやってくれることになった。
小説書きの彼は、たいがい家にいし、〆切が近くなって忙しくなったら、彼の家のお手伝いさんが面倒を見てくれるそうだ。
ただ、お手伝いさんのほうには、姉貴の多重人格はあまり詳しく話してない……デンさんも、その辺は気を遣ってくれたらしい。
あと、これは生活の流れからだけど、僕の進路も決まった。
学校を卒業したら、就職する。
そりゃあ、まだどんなに就くのかとか、どんな仕事をしたいとかはちゃんと決まってないから、偉そうには言えないけど……
でも、姉貴が陶芸で時々、大きいけど、天の恵みみたいなものでこれからも生活していけるとも限らないし―――デンさんは、いざとなったらご近所付き合いしてやると言ったが―――僕が大学に行っている余裕なんかも、ない。
だから自然、流れとして就職することにしたのだ。
夏輝のヤツは―――宝くじでも、あったんないかなあ~?―――なんてほざきながら、ロトとかジャンボくじとかを何枚か買っていたけど。
小説書きの彼は、たいがい家にいし、〆切が近くなって忙しくなったら、彼の家のお手伝いさんが面倒を見てくれるそうだ。
ただ、お手伝いさんのほうには、姉貴の多重人格はあまり詳しく話してない……デンさんも、その辺は気を遣ってくれたらしい。
あと、これは生活の流れからだけど、僕の進路も決まった。
学校を卒業したら、就職する。
そりゃあ、まだどんなに就くのかとか、どんな仕事をしたいとかはちゃんと決まってないから、偉そうには言えないけど……
でも、姉貴が陶芸で時々、大きいけど、天の恵みみたいなものでこれからも生活していけるとも限らないし―――デンさんは、いざとなったらご近所付き合いしてやると言ったが―――僕が大学に行っている余裕なんかも、ない。
だから自然、流れとして就職することにしたのだ。
夏輝のヤツは―――宝くじでも、あったんないかなあ~?―――なんてほざきながら、ロトとかジャンボくじとかを何枚か買っていたけど。

