腹黒王子は誘惑中

まずはアルコールランプかな。


あたしはあたしをキョロキョロと見回す。


あ、あった。


アルコールランプがあったのは、少し高めの棚の上。


背伸びをすれば届きそう。



……あれ、届かない。


ジャンプすれば届くかも。


そう思って今度はぴょんぴょん、とジャンプする。


あれ、なんで届かないの?


うーん、どうしよう……。


そのとき、後ろからプッと笑い声が聞こえた。


「え?」


あたしが驚いて振り向くと、あたしの後ろに里中君が立っていた。